一般社団法人 千人鼓の会 会長 望月太津三郎(たつさぶろう)
小鼓演奏は、日本人特有の「息を合わせて聞を調える」という繊細な感性を要します。千人が息を合わせる事の効果は、教育の場にも、また、世界平和にも通じるものと信じます。『三番叟』の演奏は、タッポポンポンというリズムに乗って「おおさえ おさえ 喜びありや」と、福を招く文句が歌われ、「三番地(さんばじ)」というリズムが刻まれます。地を踏み固める力強いリズムは無我の境地を誘います。この無我の心こそ、人聞を成熟させるものと我々は思います。
- これを機縁として、奈良時代より現代まで伝承されてきた鼓筒制作の技術が絶えた今、その保全と再発見を期します。
- 同時に、継続性のある邦楽教育が、東京芸術大学一校のみに委ねられている現状の打開策を模索します。
- 脈々と培われてきた伝承音楽を修得し、深く理解することにより、日本人の誇りを再構築します。
指導員派遣について
千人鼓の会と提携グループは経験豊富な指導員を多数動員できますが、楽器の充実、教材費、派遣員の経費等の確保のために、正会員、準会員及び協賛会員からの年会費制度を採っております。また、デモンストレーション活動や主催する公演、広報活動などの経費捻出のため、広く協賛、寄付を募ります。
※伝承者の育成、古楽器の再発見などに務め、「新春は三番叟から」「四季の鼓」「223つづみの日」など集団による演奏の魅力を伝え、鼓の輸を全国に拡げて参ります。
鼓の作法を通じて、美しい日本の姿を全国は元より海外にも伝えたいと念願いたします。